メールで誤解が生じないように気をつけよう

相手と会って話をしているときには、顔の表情など、言葉以外でもでお互いの気持ちが伝わります。少々きついことを言ってもそれが冗談だと双方が認識していれば、笑いも生まれます。電話も、声のトーンや話し方で相手の気持ちが把握できます。一方、文字が中心のメールでは、冗談が冗談として伝わらずなにげないひと言が相手を傷つけたり、誤解を招かないともかぎりません。

文字のコミュニケーションでは相手を「思いやる心」と、自分の伝えたい内容を的確に「伝える技術」が重要です。親しき中にも礼儀あり、仲の良い知人や大切な人にこそ「思いやる心」を込めて、できる限りの「伝える技術」を駆使して書くように心がけましょう。

メールは手軽で便利なコミュニケーション手段ですが、メールを送ったらそれでもう用事が片づいたつもりになってはいませんか。直接言いたくないからメールですませようとしたり、直接会って話さなければいけない用件を、メールで解決しようとしてはいませんか。

メールは決して万能のコミュニケーションツールではありません。ともすれば「書きっぱなし」に終わってしまいがちなのは、メールの欠点と言ってよいでしょう。電話や直接顔を合わせるコミュニケーションと併せて活用することで、メールでのコミュニケーションはさらに役立つものになるはずです。

思いがけずに懐かしい人から近況を知らせるメールが届くと、それだけで心がなごむことがあるものです。仕事のメールでも、文末に苦労をねぎらうオリジナルのフレーズが1行書き加えてあるだけで、気分が癒されることもあります。

メールとは、お互いに信頼し合える関係や、スムーズに気持ちを通わすことができる関係があってこそ、潤滑油のように働いてくれるツールです。面倒な用件、大事な用件をメールだけで解決することはまず不可能です。大切なことは、気軽にメールのやりとりができるような人間関係の基盤を先に築き上げておくことです。

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なるほどね。メールは情報が少ないから誤解されるかもしれないということ。