映画「素晴らしき哉、人生!」It’s a wonderful life.

映画「素晴らしき哉、人生!」It’s a wonderful life.
クリスマスイブに奇跡が起こる。キャプラ監督、ジェームズ・スチュワート、ドナ・リード出演。
なるほど。わたしたちは日常を当たり前のように生きているが、ありがたいことなのだと改めて思う。
普通の景色や普通の人間関係がどんなにかけがえのないものか、失ってみないと分からないのはとても残念なことだ。

医療は、それまで当たり前だったことが失われたところから始まる。その始まりには悲しみもある。同時に、目の前の曇りを拭われたような、人生に対しての強い視力を獲得することもある。だから医療人は人生の尊さに気づかせられる。深刻な喪失体験に接し、そのことによって、神に与えられていた祝福の大きさを教えられる。

生きていることはどんなに感嘆しても足りないほどの奇跡だ。特に自意識の発生、自由意志の感覚は奇跡だと思う。どのようにしてこのようなことが可能になっているのか、謎だ。
自意識の障害や自由意志の障害を目の当たりにして、不思議さを再認識する。