浅田真央とスルツカヤの苦悩と神の問いかけ

オリンピックで、女子フィギュア選手、ロシアのイリーナ・スルツカヤは多分勝利を確信していた。周囲も金メダルを確信していた。最大のライバル、アメリカのサーシャ・コーエン選手が自滅したからだ。日本の荒川は高得点だったものの、スルツカヤは一日目もリードしているし、自由演技でも普通に滑っていれば、おそらく、金メダルが可能だった。

そのような状況で、スルツカヤは失敗した。どうしようもないものだ。それが人間というものだ。いつものように滑ればそれでよかったはずだ。それができない。未熟といえば未熟であるが、それが人間というものではないか。それが我々人間である。

わたしにも覚えがある。いつも平気でやっていることをいつものように簡単にやればいいだけだったのに、うまくいかないのだった。なぜかも分からない。

これが神からの問いかけだと思う。ここに神からのメッセージが含まれている。どのような問いかけだと読み解くか。そしてその問いかけにどう答えるか。スルツカヤは人間として最重要の問いに直面しているのではないかと思う。

このような局面で、人間は真に磨かれると思う。

ジュニア選手権で浅田真央が同じように実力は評価されながら二位になった。これが神からの問いかけである。