悪口に対する防御法

“臨床心理学者の河合隼雄 元文化庁長官いわく、「嫉妬とは、可能性の発露」。オレにだって同じことができるのに、と思うからねたましく感じる。他の人と違うことをしていると逆風は一層強まる。そんな悪口に対する防御法を紹介。 * 悪口は一時的なものが多い。「今日あって明日なき言の葉の、一風吹けば散り果てる」 * 悪口の大部分は聞き流すべきもの、気にかける価値はない。「折々は 濁るも水の 習いぞと 思い流して 月は澄むらん」(時々濁るのも水の性質だと思い流せば、そこに映る月はより澄んだ光を放つだろう) * 自分さえ道を踏み外さなければ、対処法をあれこれ講じなくても、いつの間にか白黒ははっきりする。「人住まぬ 山里なれど 春くれば 柳は緑 花は紅」 o e..g. 臨済宗 中古の祖 白隠和尚は、その檀家の娘が妊娠して和尚の子だと白状したとき、村人から「生ぐさ坊主」と非難されても、平然として一言「ああ、そうかい」。生まれた後も、自らその子を抱くなどしていたが、後に娘のウソであったことが分かったときでも、一言「ああ、そうかい」。 * 人が自分を非難したときには、それを弁明するよりも、受け入れたほうがずっといい。人が自分をバカにしたときには、それを止めさせるより、自身の心を変え改めていくほうがずっといい。「人の我を謗るや その能く弁ぜんよりは、能く容るるに如かず。人の我を侮るや、その能く防がんよりは、能く化するに如かず」”