ボスによる支配

マシーンmachine)とは、利権猟官制に基づく集票組織に対するアメリカ合衆国における呼称である。マシーンにはボスが存在することが多く、また必ず公共事業や公務員ポストといった利権に依存する忠勤集団が存在する。多くのアメリカの都市においてはマシーン政治が存在する。特に1875年から1950年の間がマシーンの最盛期とされ、その中には現在まで続いているものもある。

同様の形態はラテンアメリカ日本の農村部においても見られる。日本の自由民主党は都市圏周辺地域や農村部で、農協公共事業を通じたマシーンを有する。

マシーンのかなめは利権である。公職を有する事により便宜を図り、それに関連して時には賄賂を受けることができる。マシーン政治は政策論争による政治からの逸脱であり、「魚心あれば水心」といった感覚の”取引政治”または”縁故政治”である。ボスは選挙区への便宜を図り、選挙民はボスに言われた通りに投票するという関係が成立する。時にはマシーンの関係から脱け出そうとする者に対する暴力や嫌がらせを伴うこともある。

ボス支配に関連してのメモ