子供の頃に作られた基本的信頼

絶対のエビデンスがあって言うのではないが
子供の頃に作られた
人間全般への基本的信頼は
その後の人生で波乱があっても
続いて維持されるような気がする

人格のコア・中核として維持される

脳がその時期に初期設定としてセットしてしまうのだと思う
基本的信頼という初期設定はなかなか変わらないもので
かなり強い学習だと思う

それが人生の基本態度になる

その様子を集団内部で見ていると
本当に随分違うことが分かる

そして
私が問題だと思うのは
その手の基本的な学習においては
人間は受身でいるしかないということだ

これはたいへん不合理なことで
子供にすればいい迷惑だけれど
仕方がない現実である

ーー
想像してみると
母親ひとりが主な愛情の供給源であるとすると
母親も人間なので
機嫌のいい時も悪い時もある
特に若い母親は不安定なことも少なくない

一方で愛情の供給源が多人数である場合は
平均してレベルの高い愛情供給を維持できるような気がする

たいへん大雑把な言い方だけれど
ハズレの母親で人生をスタートした子供は
どうすればいいか
困る

それよりは
ハズレのひとが多いけれど
時期をずらせばそれなりに愛情が供給される方がいいと思う

人間には必ず波があるのだから
多人数のいい時の波を受けた方が子供には有利だと思う

しかしそんなことも選べず
子供はひたすら無力なはかない存在ただと思う